抽出の方法 |
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■■■ 抽出の方法 ■■■ ◆ 溶剤の種類(染料を溶かす液体のことです) 1:水; 精製水・蒸留水・水道水など。ミネラルウlウォーターは使えません。 2:アルコール; エチルアルコール(エタノール)・イソプロピルアルコールなどの低級アルコール。プロピレングリコール(PG)・イソブチレングリコール(BG)などの多価アルコール。水溶性ラノリンなどの水酸基付加アルコール。ワイン・日本酒・ウィスキーなどのお酒。 エタノールなどの低級アルコールは石けん生地を急速に固めてしまう効果があるため、抽出後一度アルコール抜きをしてから使った方が良い場合があります。 エタノール抽出したものをアルコール飛ばししても硬い染料エキスの塊が出来て使いにくくなりますので、途中で少量の水を混ぜた方が良いです。 水溶性ラノリンは分子が大きいため、石けん生地に入れるとトレースを緩める効果があります。そのため固まりすぎて失敗する率が極めて少なくなります。私がこれを多用する理由の一つでもあります。 3:油脂; オリーブオイル・ホホバオイルなど 「オイルでインヒューズド」とよく言われている方法です。濃い濃度がえられないので多い目の油脂に漬け込むのが良いです。スーパーファットで入れるのであればそれほど問題はありませんが、最初から他の油脂とブレンドして、苛性ソーダと反応させる場合は、色素などの化学変化が激しいのでその点は注意して置いてください。 4:それらを混合したもの。 ◆ 加熱の仕方 加熱するかしないかによって、抽出される成分が多少違ってきます。またエタノールなどの揮発性の高い溶剤を使うときは加熱しない方法をとってください。 1:加熱; 水での抽出ではそのままガス台などで過熱できますが、揮発性の高いアルコール類は湯煎(一部を除いて火気厳禁)にしてください。油脂や一部のアルコール類は沸点(沸騰する温度)が水よりも高いので、かなり高温になって染料を傷めることがあるので注意してください。加熱時間は染料や溶剤や粉末の大きさによって違ってきますが、細かい粉末の場合は熱湯に入れて放置しておくだけでも良いくらいです。また加熱した方が高濃度の染液が得られます。 2:常温抽出; 紫根のエタノール抽出は過熱の必要がありません。一晩でかなり濃い液が取れます。その他油脂抽出や他の溶剤でも数日から2週間くらいで抽出できるものがあります。 ◆抽出されるものは? 溶剤や方法によって抽出されるものが違ってきます。そして色素だけを抽出することはまず無理です。一般には「色素単体」「色素と糖の化合物」「色素と他の分子との化合物]「糖分」「油分」「タンパク質」金属」「顔料」などさまざまなものが同時に抽出されます。また色素であっても色の付いた色素だけでなく、無色の色素(でも色素なのです)も抽出されます。抽出する方法によって、これらのものがどの程度の割合で、どのような形で抽出されるかによって、染液が違ってきます。 実際に抽出してみるとある疑問が出てきます。例えばウコンを水で抽出しても、油脂で抽出しても黄色の染液が取れます。紫根は、エタノールでも油脂でも赤紫色の染液が取れます。でも水と油、アルコールと油は混ざり合わないまったく性質の違う液なのに、なぜ同じような色の染液(色素)が抽出できるのでしょうか?これは別のところにも書いているのですが、色素が色素単独で植物中に存在することはまれで、糖分などと結合した状態で存在し、その複合体の性格に左右されるからで、例えば私が良く使っている水溶性ラノリンは元のラノリンは冷水では溶けない油脂ですが、水酸基を付加することによって冷水にも溶けるようになるのですが、油脂としての性質を失っているわけではなく、その水溶液を容器に入れて放置しておくと、容器のふちに油状の物が付着してきます。大きな分子になってくると、水になじむ部分と、油になじむ部分とが共存し、どちらの溶液にも溶けるようになる場合があるのです。 また水とアルコールはお互いが溶ける相性のよい液体ですが、なぜ抽出されるものが違うのかと言うと、先ほどの理由に加えて、溶液のイオン化傾向が影響してきます。詳しく知りたい方は覚悟を決めて勉強してください♪ ■■■ 染料の抽出の仕方と使い方 ■■■ 1:直接投入法(お勧め)−−−−およそ200ccの熱湯に約5gの染料(物によって異なりますが)を入れ、10〜20分弱火で煮込んで、コーヒーフィルターなどでろ過し、再度火にかけ必要な量まで煮詰めて濃縮し、そのままセッケン生地に混ぜるか、石けん生地の一部を加えて混ぜてから、全体に加えて延ばすかします。 2:懸濁法−−−−1:の濃縮した液に生ミョウバンか塩化鉄を加えて、顔料溶液を作り、そのままセッケン生地に加えて混ぜます。染料によってはツブツブが強く出るものがありますが、面白い石けんができます。 3:ろ過液法(沈殿法)−−−−2:で作った顔料溶液をコーヒーフィルターなどの目の細かいろ紙でろ過して、その液を使います。(必ず熱い染料液にミョウバン等を入れてください)。または縦長の容器(ペットボトルなど)に入れて、放置して、自然に沈殿するのを待って、その上澄み液を使う。 4:顔料法−−−−3:でろ紙に残った沈殿または容器の底に残った沈殿物を使います。沈殿を乾燥させて、石けん生地かスーパーファット用のオイルに溶かし込み、それから全体に延ばします。この方法では水分が無いため、カセイソーダ液を作るときに水を減らさなくて住みます。 補足−−−−1:〜3:の場合は加える水分の量だけ、あらかじめカセイソーダ液の水分を減らして置いてください。 ここにかいた水の量や染料の量は、単なる目安です。お好きな濃度でお使いください。 ■■■ 上手に色を出すコツ ■■■ 天然染料の色素はカセイソーダの影響を受けやすいため、できるだけケン化が進んだ状態で入れるほうがいいです。CP法ではトレースが出る頃に入れてください。またあまりかき混ぜすぎると酸化などで色素が壊れ灰色っぽくなりやすいです。染料によってその過敏さは異なります。 |
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